人前式での演出
まずは、人前式について簡単に説明します。
人前式というのは、神前式や教会式に並ぶ挙式スタイルのひとつです。
神前式や教会式との違いは、いわゆる永遠の愛を神様に誓うのではなく列席者に誓うというところです。
また、神前式や教会式はひとつひとつ流れが決まっておりアレンジすることは難しいのですが、人前式は特に決まりがないので自分たちの好きなようにアレンジすることが可能です。
とはいえ、自由にアレンジしすぎると挙式の厳かな雰囲気自体が失われてしまうこともありますから、事前にしっかりとプランを立てる必要があります。
ありきたりな人前式ではつまらないというふたりは、オリジナルな演出を取り入れることで自分たちらしさを演出してみてはいかがでしょうか。
たとえば、結婚式というとブーケが必需品ですよね。
とはいえ、なぜ花嫁がブーケを持つようになったのかをご存知の方は、少ないと思います。
その昔、欧米では男性が一生変わることのない愛の証として摘んだ花を花束(ブーケ)にして女性にプロポーズする慣習がありました。
そして女性は、プロポーズを受け入れる返事としてその花束の中から花を一輪取り出して男性の胸ポケットに入れた(ブートニア)というのが、花嫁がブーケを持つようになったきっかけなのです。
そこで、このブーケ・ブートニアの儀式を人前式の演出として取り入れてみてはいかがでしょうか。
具体的には、以下のような手順でおこなわれるのが一般的です。
- 事前に何人かの列席者に花を渡しておき、新郎は入場の際にその花を集めながら入場します。
- 新婦が入場してきてゲストの目が新婦に向いたタイミングで、花を集めた花束はあらかじめ用意しておいたブーケと差し替えておきます。
- 新郎が新婦にブーケを渡します。
- 新婦はその花束の中から一輪取り出して、新郎の胸ポケットに挿します。
以上が、ブーケ・ブートニアの儀式です。
この際、司会の方にブーケ・ブートニアの儀式の由来を話してもらうと、目の前でおこなわれていることへの理解が深まってより一層素敵に見えるのでおススメです。
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